「免疫」とは「ウイルスや細菌などの病原体から身体を防御するシステム」のようなもの。
ボクたちの体には、「ウイルスや細菌などの異物(=敵)を侵入させない」、そして「侵入した敵を攻撃し排除する」という2段階の免疫の仕組みが備わっているんだ。
免疫力は誰の体にも備わっているんだけど、残念ながら加齢とともにその働きは衰え、60才を超える頃には20代の半分以下なんてデータも。さらに、栄養バランスが悪かったり、睡眠不足、運動不足、ストレスなども免疫力の低下を招いてしまうので、「栄養バランスの良い食事」「質の良い睡眠」「適度な運動」「ストレス解消・よく笑う」ことが大切!
日常の生活で、ウイルスや細菌が絶えず体内に侵入しようとするものの、これらの異物を侵入させないよう働いているのが「粘膜免疫」。
目、鼻、口、腸管などの粘膜が侵入を防ぎ、体外に出してしまうことで感染を防いでいるんだ。
中でも「腸」は最も重要な免疫器官で、腸内の免疫組織は広い範囲をパトロールし、胃腸といった消化器官だけではなく、異物が侵入する可能性の高い場所(口内や鼻内、喉、唾液など)の粘膜組織へも免疫細胞を送っている。
腸は免疫細胞と全身の粘膜とを結び、免疫力をコントロールする重要な役割を持っていて、いわば司令塔のような存在。
病原体が「粘膜免疫」を突破して体内に侵入すると、次の2種類からなる防御システム「全身免疫」が発動。
1つは「自然免疫」で、これはもともと体に備わっていて、体内に侵入した異物にすぐに攻撃。
もう1つは「獲得免疫」で、これは一度体内に侵入した異物を記憶し、同じ異物が再び侵入したときに効果的に排除する機能を持っている。この仕組みは感染を予防したり重症化を防ぐ「ワクチン」に利用。この2つが互いに協力し合って防御力を高めているんだよ。
「全身免疫」では血液の中にある白血球に含まれる免疫専門の細胞(免疫細胞)が主に働いているよ!
免疫に関わる細胞は腸に集中しているので、腸内環境を整え、免疫細胞の活性化が期待できる食物繊維を積極的に摂取しよう。
また、白血球は免疫の仕事よりも血液をきれいする仕事を優先させる性質があるので、ドロドロ血液を作らないよう気を付けようね。
腸内環境を整える食物繊維が豊富な海藻類。東北の海では、ワカメ、昆布、海苔、ヒジキ、アカモク、フノリ、アラメなどなど、たくさんの海藻が収穫されていて、塩蔵や乾燥といった長期保存できる加工品も豊富。
その中でも皆さんにお馴染みのワカメは、三陸のリアス式海岸の地の利を生かして「三陸ワカメ」として養殖が盛ん!宮城県と岩手県を合わせると、全国で約7割の生産量。
ワカメの根にあたる「メカブ」は、食物繊維に由来するぬめり成分を葉状部より多く含み、健康食として大注目!
旬の時期は、生から調理してシャキシャキの歯ごたえを楽しんで♪