Vol.3 身近な食材で「腸活!」
腸は体の司令塔!
腸は、消化や排便だけではなく多くの機能でボクたちの健康を維持し、体の司令塔的役割も果たしているんだ。
そんな腸の働きをわかりやすく7つにまとめたよ。
1.消化 食べ物を細かく分解(消化)する
2.吸収 糖、アミノ酸、脂肪酸などを吸収
3.解毒 腸の粘膜組織で有害物質が入るのをブロック
4.排出 体に不要なものや毒素を体外へ排出する
5.合成 ビタミン、酵素、ホルモンなどをつくる
6.浄血 腸内環境が良好なほどきれいな血液がつくられる
7.免疫 腸の免疫細胞が病原菌やウイルスから体を守る
口から入り胃を通過した食べ物は、十二指腸に入り細かく分子サイズへと分解(消化)された後、小腸に送られる。
小腸では、粘膜の表面にある細胞から栄養素が選別され取り込まれる。
この時、体に必要か不要かを選別し振り分ける腸のはたらきは「神の手」とも称され、このことからも、腸はとても重要な臓器であることがわかるよね。
ボクたちの体に悪影響を与える、体外から入ってきたり体内で発生する有害物質。これら有害物質の解毒を主に行う器官は肝臓と腎臓なんだけど、休む間もない肝臓の働きをサポートしているのが腸。
小腸で栄養素が消化吸収された後の不要物は、大腸の中を進みながら便をつくり排泄されるんだ。便には有害物質も含まれているので、スムーズな排便はとっても大事!
その他、腸には「合成」「浄血」「免疫」といった働きもあるんだけど、その働き全てに腸内細菌が活躍しているんだよ。
腸内フローラをととのえよう!
腸の中では、様々な種類の腸内細菌が美しく群れをなし、まるで花畑のようにびっしりと敷き詰められていることから、「腸内フローラ」と呼ばれているんだ。だけど今、ボクたちの腸内細菌は減少傾向なんだって、知ってた?
食生活の乱れやストレスなどで腸に負担をかけたり、腸内細菌のエサになる食物繊維が不足している人がたくさん。
腸内細菌に不可欠な食物繊維を大きく2つに分けると「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」。
腸内細菌のエサになるのは主に「水溶性」だけど、「不溶性」は便を押し出そうとする運動を盛んに行い便秘予防に働くので、両方をバランスよくとることが大事!
体質にあった「腸活」を考えよう!
日本人の多くは、水溶性食物繊維の豊富な海藻類を分解できる腸内細菌を持っているんだけど、海外ではとても珍しいということが最近の研究で明らかになったんだ。海に囲まれて暮らす日本人は、海藻を食べているうちに腸内細菌が海藻を栄養源とするように適応していったと考えられるんだ。
また、弥生時代から稲作により米を主食としてきた日本人は、炭水化物を効率よくエネルギーにする腸内細菌を持っている人が多いことも分かってきたんだ。
ボクたちが日ごろ口にする食べ物、お米にワカメ・海苔などの海藻や、漬物・納豆・味噌などの発酵食品。これらを取り入れる食事こそが、実はボクたちの体質に一番合う「腸活」なのかもしれないね。
海藻レシピ
ワカメ、昆布、海苔、ヒジキなど、口にする機会も多くお馴染みの海藻ですが・・・
「ワカメ(葉)はよく食べるけど、茎の部分である【茎ワカメ】はどう調理していいか分からない。」
「常備菜として冷蔵庫にある海苔の佃煮を使ったレシピを教えて欲しい。」など、リクエストの多かった【茎ワカメ】と【海苔の佃煮】を使って、簡単でSDGSなレシピを紹介!
※海藻類は食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富で低カロリーと嬉しい食材ですが、塩分とヨウ素の摂りすぎには気を付けて適量をいただきましょう。
◆茎ワカメの梅ソース
茎ワカメの磯の香りと爽やかな梅ソースは相性ピッタリ!
◎ 材料
【2~4人分】
茎ワカメ(生) 100g、鶏ササミ 1本
<梅ソースの材料>
梅肉 小さじ2、酢 大さじ1、サラダ油 大さじ1、
しょう油 小さじ1、みりん 小さじ1
◎ 作り方
- 茎ワカメは斜めに細切りして熱湯でサッと茹で、冷水にさらし水を切る。
- ササミは開いて、軽く水をふりかけ、ラップをかけてレンジ(500W)で1分位加熱して細く割く。
- 梅ソースの材料をよく混ぜ合せ、茎ワカメとササミを和える。
※塩蔵茎ワカメは斜めに細切りして水に浸けて塩抜きする。
◆海苔とチーズのパイ風
春巻きや餃子の皮が余ったら「海苔の佃煮+チーズ」で簡単おやつにリメイク!
◎ 材料
【4本分】
春巻きの皮 2枚、海苔の佃煮 適量、チーズ 20g、
バター 適量、水溶き小麦粉 適量
※餃子の皮でもOK
◎ 作り方
- 春巻きの皮を半分に切り、両端をよけて薄くバターを塗る。
- 細く切ったチーズと海苔の佃煮を皮の巻き初めにのせ、両端に水溶き小麦粉を塗る。
- チーズと海苔の佃煮を芯に皮を巻き、両端を抑えて口を閉じる。
- 表面にバターを薄く塗り、天板にのせてオーブントースターで焼く。
「肩甲骨くるくる★体操」で姿勢改善!お腹の引き締め!
便秘予防には適度な運動とストレッチを続けましょう。
運動もストレッチも体幹部を意識することがポイント!
体幹部を意識して肩甲骨を大きく動かすことで姿勢改善、肩こり予防改善、背中の引き締め、 お腹の引き締めが期待されます!
「1♪ 2♪ハッハッハ♪」と、声を出しながらリズムに合わせて肩甲骨を回します!
体操の監修はフィットネスインストラクターのNOBU高橋先生
1人でも多くの人に健やかライフを送ってもらえるようにと考案した「人生ありがとう体操(
立位バージョン/
座位バージョン)」をYouTubeにて配信中